画像などのコンテンツを生成するAIについて
※こちらの情報は2023年8月時点のものです
この原稿を書いている5月16日時点で、日経平均株価は2万9千円を超えて3万円に迫る勢いとなっています。コロナが収束を向かえ、日本では、外食産業、観光産業などサービス産業に活気が戻ってきました。このまま景気が上向くことを期待します。
さて、最近は、Chat-GPTの登場もあり、再びAIの注目度が上がっています。Chat-GPTを実際に使ってみられた方も多くいると思います。Chat-GPTを使ってみて思うことは、AIは無限の可能性を秘めているということです。そしてその一方で、やはりAIは色々な問題と危険性を内在しているとも感じます。今回と次回に分けて、AIが生成する画像と著作権との関係について議論したいと思います。今回は、まず予備知識として、画像などのコンテンツを生成するAIについて説明します。
従来型のAI
一般によく知られていたAIとして、画像認識があります。例えば、大量の猫の画像をAIに学習させます。そして、この学習されたAIに、色々な種類の動物が写った画像を与えることで、AIは与えられた画像に写っている被写体が猫であるか否かの判別をすることができます。あるいは、AIに人物の画像を学習させることで、人物認証を行うことができます。このようなAIは、世の中に新しい便利な仕組みを提供してきたと言えます。
生成系AI
これに対して、後から出現した生成系AIは世の中に多くの驚きと衝撃を与えるとともに、多くの課題を人々に与えています。生成系AIは、上記のような何かを判別、認識するAIではなく、新しいコンテンツを生成するAIです。例えば、画像生成系AIであれば、新しい猫の画像を生成することが可能です。あるいは、特徴をパラメータとして与えることで、新しい人物の画像を生成することが可能です。最近では、Chat-GPTやGoogle Bardなどの生成系AIが話題を集めています。
画像生成AI
画像生成AIは、膨大な量の画像データを学習しています。これにより、新たに作成したい画像を文章で指定することで、その文章に応じた新たな画像を生成することが可能です。例えば、被写体の特徴、場所、画風などを文章で指定することにより、指定された条件に応じた画像を生成することが可能です。画像生成AIは、特定の画家の作風に従って画像を生成することもできます。
中国では、画像生成AIの利用が急速に進んでおり、そのためにイラストレータが失職しているという記事がありました。日本においても同様の事態が生じる可能性があるかもしれません。芸術性、個性が問われる作品をAIが創作できるかどうかは未知数ですが、例えば、Tシャツに描くイラスト、ホームページに載せるイラストなどは、AIの利用で充分な場合もあります。例え、そのまま利用できなくとも、AIが生成したコンテンツを原案として利用することも考えられます。
このように、画像生成AIは大きな魅力を有しており、その利用が拡大する可能性があります。その一方で、画像生成AIが生成するコンテンツについては、著作権侵害の問題が生じてきています。次回10月号では、画像生成AIと著作権との関係について議論したいと思います。
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