簡単な経営分析と経営戦略
※こちらの情報は2020年5月時点のものです
- あなたの会社は安全ですか?
- 決算をもとに経営戦略を策定し、予算を立てていますか?
会社を強固な体質にして事業継続していくために大事な2つのポイントを説明します。自然災害や伝染病など思わぬ事態に見舞われても、動じることなく対策が立てられる会社を目指しましょう。
自社の財政状況を把握するために、貸借対照表を分析して安全度を確認
純資産比率を見ます。貸借対照表は左側が会社の総資産、右側が会社の総資産を取得するためにどのように資金を調達したかを表示しています。資産を取得した元手が、借金(負債の部)なのか、返済が不要な自己資産(純資産の部)なのかが分かります。
純資産比率による分析
※会社の総資産のなかに「返済が不要な自己資産」がどれくらいあるかで会社の強さが分かります。この純資産比率は高ければ高い程良いとされています。黒字の中小企業の平均が約30%とされ、黒字企業の中でも特に優良とされる企業は50%を超えます。社会福祉法人は75%と高い数値です。
経営計画を策定し、予算を立てましょう
会社を経営していく中で、月次予算を立て、毎月、予算と実績を比較しながら経営をしている会社は少ないのではないでしょうか?
予算があれば、会社の具体的な目標を数値で知ることができ、予算と実績を常に検証していくことで、目標に対して何が足りないのか、足りない分はどうしたらよいかなどの対策を、いち早く講じることが出来ます。予算管理は、よりよい企業活動を行っていくためには、なくてはならない経営手法です。
企業計画
- 自法人の経営環境に適応した創意工夫をしましょう。
- まずは翌年度、次には3年~5年程度を見据えて計画を立てます。
- 決算書が計画のスタートです。決算書を分析することで経営の課題を見つけます。
課題は、過去の業績との対比や同業他社との比較から見つかります。 - 事業計画と予算を連動させます。計画があって、その計画を実現するための予算です。
予算は、PDCAサイクルで管理します。
事業計画を点検する手法【PDCAサイクル】
年度単位で結果を見るだけでは、その年度の事業計画は達成できません。
月次単位で業績評価や予算執行状況のCheckを行い、問題点を洗い出し、すぐにActionを起こす必要があります。これを繰り返し行うことで経営はうまくいきます。
決算のために会計があるのではなく、未来の経営のために会計があるのです。
決算書は会社の成績を見るためには大切なものですが、予算は経営にとってもっと大切なものです。経営計画に基づいた実現可能な予算の策定に力を入れていきましょう。